更新:2007.08.30 作成:2007.08.01 13:40
分類:ハス科ハス属
学名:Nelumbo nucifera Gaertn.
別名:レンコン(蓮根)、ハスネ(蓮根)、ハチス(蜂巣)
和名の由来:蜂の巣状の花托に果実が実ることからハチス(蜂巣)→ハス(蓮)
性状:沼や池などに生育する多年性水生植物
花期:夏(7~8月)
草丈:水面から1~2メートルになる
原産地:インド亜大陸・アフガニスタン・ベトナムとその周辺
↓古代には日本にも自生していたが、現在のハスは中国から伝わった。
地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出す。水深の深い場所では浮葉となり、浅い場所では葉柄を伸ばして水面から1~2メートルになることもある。
根はレンコン(蓮根)の名で食用として知られている。
因みに、
スイレン(睡蓮)は花茎が短く花は水面近くに咲き横に伸びる地下茎はない。スイレン科で、ハス科のハスとはDNA的に大きく異なり、近縁関係はない。
↓注記を除き、上野・不忍池

↓鎌倉・鶴岡八幡宮

↓葉は円形で直径30~50センチ、葉柄が中央につき、撥水性があって水玉ができる。

↓葉柄には大きな穴が何本も通っていて地下茎へとつながっており、通気組織として機能している。

↓花はレンゲ(蓮花)と呼ばれ、直径10~30センチ、早朝に咲き昼には閉じる。通常は淡紅色であるが、白色のものや八重咲きなどの品種がある。

↓鎌倉・鶴岡八幡宮

↓花弁は多数あり、早期に脱落する。

↓雄しべは多数あり、雌しべは上面が平坦な花床に埋まっている

↓横浜・三渓園


↓果実は急速に大きくなり、種子が頭だけを出した形になるが、やがて花床が開いて種子が散布される状態になる。長さ2センチ弱。
果実の皮はとても厚く、ほぼ無酸素状態の沼地の泥の中で、長期間にわたって休眠し、発芽能力を長い間保持することができる。

↓横浜・三渓園

↓昭和記念公園

参考:千葉市検見川遺跡の地下から発見された約2000年前の大賀ハスが有名で、中尊寺の金色堂須弥壇から発見された800年前の中尊寺ハスなどが知られている。