分類:ハマウツボ科ナンバンギセル属
学名:Aeginetia indica
別名:思い草・・・万葉の時代
和名の由来:1542年に煙草が日本に渡来し、そのころ南蛮人(スペイン人やポルトガル人)が煙管状のパイプでタバコを吸っていた。そのパイプに似ていたから。
同科の仲間:
ヤセウツボ
原産:中国、朝鮮半島、台湾、フィリピン、インドなど東南アジア
分布:北海道~沖縄までの日本全土に自生
性状:1 年生の寄生植物
宿主:ススキ、ミョウガ、ショウガ、オカボ、サトウキビ、ギボウシ、ホトトギス、ユッカなどの根に寄生。
草丈:~20cm
花期:8~9月
↓主にススキの根に寄生している。葉が無く、自らは光合成する能力はないので、一切の栄養を寄生主(宿主)に依存している。
茎はごく短く、地表面付近の地中にある。茎のように見えるのは高さ20cmほどの花柄で、春に地中の茎から何本かを伸ばし、その先に横向きに淡紅紫色の花を1個咲かせる。
花が終わると芥子粒のような小さな種がいっぱいできる。


↓花は1枚の萼に包まれている。


↓筒形の合弁花で浅く5裂し、花冠のふちは全縁。中には先が大きく広がった黄色い柱頭の雌しべ1個、雄しべ4本がある。


↓萼は1枚の袋状になっていて、先端が尖り、黄色の肌に赤紫の斑点が線状にある。

参考:オオナンバンギセル
花も花茎も大型で、萼の先端が尖らず、花冠のふちに細かい鋸歯がある。