分類:キク科ヒヨドリバナ属
学名:Eupatorium rugosum
和名の由来:フジバカマの葉が3裂しているが、本種は卵型なので丸葉。
性状:多年草
草丈:30~150cm
原産地:北アメリカ
分布:箱根以東の関東~東北
花期:9~11月
↓明治中期~昭和初期に神奈川県箱根強羅周辺で発見された帰化植物。強羅自然公園の植栽品が野生化したものらしい。
林縁などに生え、地下に太くて長い根茎があり、横走し群落を形成する。
茎の上方で分枝して枝の先端に白色の頭花を多数つける。頭花は散房状につく。


↓各頭花の筒状花は白色で10~25個と多い。同科同属のフジバカマ、
ヒヨドリバナなどの筒状花は5個である。
筒状花の先端(花冠)は5裂し、2本に割れた白い糸状の雌しべ(花柱)を花冠の外に長く伸ばしている。舌状花はない。


↓総苞片は倒披針形、ほぼ同じ長さで10枚前後が1列に並ぶ。
葉は対生し長い柄があり、広卵形~卵状披針形で、葉身は分裂しない。
葉の先は鋭く尖り、両面にまばらに短毛があり、縁には粗い鋸歯がある。


参考:
ヒヨドリバナ、フジバカマ、ヨツバヒヨドリ、マルバフジバカマの区別
ヒヨドリバナ:葉が裂けておらず対生し細長い。筒状花が5個。
フジバカマ:葉が2~3つに深く裂けている。筒状花が5個。
ヨツバヒヨドリ:葉が3~5枚輪生する。筒状花が5個。
マルバフジバカマ:葉が裂けておらず対生し、幅広の卵型、長い柄がある。筒状花が10~25個。