分類:バラ科ピラカンサ属
学名:Pyracantha angustifolia
英名:Narrowleaf Firethorn
別名:ホソバトキワサンザシ
通称:ピラカンサ(タチバナモドキ、
トキワサンザシ、
カザンデマリなどピラカンサ属の総称)
和名の由来:果実がミカンの仲間であるタチバナに似ているから(らしい)
原産地:中国西南部。明治時代に渡来。
分布:東北南部以南の本州、四国、九州、沖縄
性状:常緑低木
樹高:2~4m
花期:5~6月、果期:10~1月
↓ 観賞用として植栽されたが、崖や林縁などで野生化している。やせ地にもよく耐えて生育する。細い枝を多数斜めに出し、所々に棘がある。棘は枝が変化したもので、太くてしっかりとしている。


↓葉は互生であるが、束生していることが多い。長さは約2~5cmで、細長い楕円形。
革質でやや堅く、成木では全縁であるが、若木では不明瞭な鋸歯が出ることもある。
葉縁はやや内巻き、若葉では両面に毛があるが、表面の毛は早期に脱落して無毛になる。
裏面には、葉縁を除いて灰白色の綿毛が密生する。若い枝には毛が多い。



↓果実は扁平な約8mmの球形で橙黄色に熟し、先端に萼が残る。
果実の形がミカン科ミカン属のタチバナに似ているので名付けたようだが、丸いということ以外は似ていない(タチバナは径約3cm)。葉も似ていない。

↓初夏、枝の上部の葉腋から短い散房状の花序を出し、約5mmの白または淡黄色の小さな5弁花を多数つける。花序は無毛で、萼に白い綿毛がある。