今年は梅の開花が遅いようですね。
あちらこちらの梅園で梅祭りが催されていますが、2~3分咲きのところが多いようです。
アンズは梅の花が終わるころ、咲きはじめます。
画像のうち、花は数年前の3月初め、東京港野鳥公園でバードウォッチングの際に撮影し、
木守の果実は今年初め、多摩丘陵で撮影したものです。
分類:バラ科サクラ属
学名:Prunus armeniaca
別名:カラモモ(唐桃)
英名:Apricot
性状:落葉小高木
樹高:5~6メートル
原産:中国北部、中央アジア、ヒマラヤ西北部
花期:3~4月、果期:6~7月
花言葉:疑惑、遠慮、乙女のはにかみ、誘惑、慎み深さ
↓アーモンドやウメ(梅)、モモ(桃)などの近縁種で、中国では二千年もまえから栽培されていた。
果実は完熟すると果肉に甘みを生じる。耐寒性があり比較的涼しい地域を好む。

↓春、梅よりも遅く、サクラよりもやや早く、直径約3センチの淡紅色の花を咲かせ、4月中旬が見頃である。葉や花は梅に似ている。

↓初夏に梅に似た実を付ける。
果実は長さが3~6センチの楕円形で赤黄色~橙黄色に熟する。
果肉は濃い黄色やオレンジ色で質はざらっとしている。
中心に扁平な種子があり、果肉は種子からきれいに離れる。
↓木守(干乾びた果実)

↓花芽

↓古い樹皮

↓比較的に若い樹皮

参考1:果実はジャムや乾果物に加工され食用とされる。
参考2:種子は青酸やステロイドなどを含み、杏仁(きょうにん)と呼ばれ咳止めの生薬として用いられる。
参考3:杏仁豆腐(キョウニン豆腐が正しいが、今日ではアンニン豆腐)の独特の味を出すために使われる。
参考4:日本には古代に中国から伝えられ、万葉集にもカラモモ(唐桃)として登場する。
産地:西アジア、ヨーロッパ南部、北アフリカ、中東、カリフォルニア