スイカズラは初夏の花ですが、前回にウグイスカグラでしたので、
同じ仲間が念頭に浮かび、気まぐれでとりあげてみました。
分類:スイカズラ科 スイカズラ属
学名:Lonicera japonica
和名の由来:花を口にくわえて蜜を吸うことが行なわれたので
別名:キンギンカ(金銀花)、ニンドウ(忍冬)
地方名:金銀藤、甜藤、蜜吸花、チチバナ
英名:Japanese Honeysuckle
分布:北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国
性状:半常緑蔓性低木
樹高:2~3m
花期:5~6月、
果期:9~12月
仲間:
ウグイスカグラ(Lonicera gracilipes var. glabra)
↓原野、丘陵、川岸、道端に普通に見られる蔓性の半常緑低木。
初夏に枝の上部の葉腋から短枝をだし、つぼみは薄く紅色を帯びており、芳香のある花を2個づつ並んで咲かせます。
花弁は細長い筒状で、先の方は上下2枚の唇状に分かれ、上唇はさらに4裂し上側に反り返り、下の1枚は下側に曲がり込んでいる。
雄しべ5本、花柱1本で、先端の柱頭は大きい。
果実は液果で直径5~6mm、二つ並んでつき、褐色~黒色に熟す。


↓花の径は約3~4cmで花筒や花冠の外面には軟毛が生えています。花の付け根の部分には密がたまっています。
花ははじめ白色で、後に淡い紅色、さらに黄色と変化します。片方が白色で、もう片方は黄色の場合もあります。


↓樹皮は灰褐色、蔓はよく延び若枝には褐色の毛がびっしりと生えていますが、後で毛はなくなります。
葉は対生し、夏~秋の葉は長楕円形でやや厚く、先は鈍頭、基部は円形あるいはくさび形をしている。長さ3~6センチで葉縁に鋸歯はない。葉の表面は緑色で、裏面は淡白緑色。両面に毛が密生する。春の葉は薄く、切れ込みの多い葉が出る。春の葉は初夏には落ちてしまう。冬には、枝の先端近くに赤茶色に変色した小さな葉をわずかに残し、越冬する。

参考:別名のキンギンカ(金銀花)は初め白色の花がだんだんと黄色くなるので金色と銀色の花が混じって咲くように見えることに由来している。ニンドウ(忍冬)の名は、常緑性で冬を通して葉を落とさないから付けられた。