明日は春分の日、彼岸の中日ですね
先祖のお墓参りで、明日はどこの墓苑も賑わうことでしょう
あいにく今日はどんよりとした曇り空
雲が低く薄暗く、今にも雨が降ってきそうです
ヒュウガミズキの花穂が垂れ下がり、花が開き始めましたね
分類:マンサク科 トサミズキ属
学名:Corylopsis pauciflora
別名:イヨミズキ(伊予水木)、ヒメミズキ(姫水木)
和名の由来:後記
分布:本州近畿北部(丹波、丹後、但馬地方)~石川県の日本海側の丘陵帯、高知県、宮崎県に自生
性状:落葉低木
樹高:2~3m
花期:3~4月
↓葉が出る前に枝一杯に花序が穂状に垂れ下がり1~3個の淡い黄色の花を咲かせる(
トサミズキは7~8個)。
花弁は5個で長さ8~9mmの倒卵状楕円形。雌しべは花柱が2本、雄しべは5本で、葯は黄色(トサミズキは暗赤色)。


↓垂れ下がった花序は短く長さ2~3cm。苞葉、萼、花弁の全体の姿が黄色い兜状あるいは釣り鐘状で魚の鱗が重なったように見える。同属の中でもっとも小型で香りがある。 ↓右端の写真は「
トサミズキ」の花穂。


↓幹は株立ち状になり、
トサミズキより全体に小形で、枝は多数分枝し、広がった細長い枝もきゃしゃで折れ易い。樹皮は灰褐色。
葉は単葉で互生し、広い卵形で薄くトサミズキより小さく長さ3cmほど、基部は浅い心形で、葉先が尖り、葉縁には波状の鋸歯がある。葉の表面は濃い緑色、裏面は淡緑白色で有毛。葉柄の長さは5~10mm。黄葉し、ときに褐色や紫色を帯びる。
果実は蒴果(サクカ)で
トサミズキに似ているが小さく直径5mmの倒卵形。熟すと果皮が乾いて縦に裂け、種子をとばす。
種子は4mm位の楕円形で黒色。先端に2本の花柱が残る。

参考1:和名の由来は、明智日向守光秀の所領だった丹波地方(京都北部)に多く自生していたことによる。
あるいは、樹姿がトサミズキより小振りで優しげに見えることからヒメミズキ、それが訛ってヒュウガミズキになったという説もある。
日向の国(宮崎県)には、名前が付けられた後に自生が確認されたので、ヒュウガ(日向)の語源にはなり得ない。
参考2:同属の仲間には、シナミズキ、
トサミズキ、コウヤミズキ、キリシマミズキなどがある。