分類:シダ植物門イノモトソウ科イノモトソウ属
学名:Pteris multifida
和名の由来:井戸の周辺によく生育することから
別名:プテリス(園芸名)
分布:本州(東北以南)~九州・沖縄、朝鮮、中国、台湾など
性状:耐寒性常緑多年草(シダ類)
草丈:15~60cm
胞子期:6~7月
↓人里近くの山地、やや湿った道端や石垣などに生育する。細長くて大きい羽片を少数つけるシダ植物。
根茎は短く横に這い、密に葉を出す。葉には胞子嚢がつく胞子葉と光合成専門の栄養葉とがある。
葉質は薄いが硬い。葉柄は細長くて硬く、黒みを帯びる。基部の鱗片は黒褐色。


↓栄養葉は羽片の長さ15cm、幅1cm以上にもなり、粗い鋸歯がある。


↓胞子葉は背が高くて細く、立ち上がって60cmにもなることがある。
葉の羽片は幅約5mm、羽片基部が葉軸にそって流れ、翼をつくる。葉縁は滑らかになっている。


↓胞子嚢は葉脈の先に形成され、葉縁に沿って線状につながる。葉の縁は裏側に反転し、薄い膜で胞子嚢を包み保護している。
