分類:オトギリソウ科 オトギリソウ属
学名:Hypericum monogynum
(またはHypericum chinense var. salicifolia)
和名の由来:花が美しく、葉が柳に似ていることから、江戸時代はビオウヤナギ(未央柳)と呼んだのが訛った。未央とは楊貴妃の宮殿、未央宮(びおうきゅう)のこと。
別名:金糸桃(中国名)、美容柳、美女柳
↓分類上、中国原産の葉の短いマルバビヨウヤナギ(丸葉未央柳)の変種とする説がある。山地や公園、庭など日本各地に分布。
株立ちになり、樹高は1mを越え、枝先は弓なりに垂れ下がる。

↓花径5~6cmほどで、5枚の花弁の鮮やかな黄色の花を枝先に数個ずつ咲かせる。花弁はやや巴状に平開する。
雄しべの花糸が放射状に長く伸びて多数(約200本)あり、花弁よりも長く、よく目立つ。雄しべの基部は5つの束になっている。
雌しべは1本で長さは約3cm。果実は雌しべが残っている。


↓葉は葉柄のない長楕円形で細長く約8cmにもなり、十字状に対生する。

↓参考:ヒペリカム・カリシナム 花径5~6cm

↓参考:キンシバイ(金糸梅) 花径3~4cm
