分類:アオイ科 ゼニアオイ属
学名:Malva sylvestris (var. sylvestris)
別名:ブルーマロウ、コモンマロウ、ゼニアオイ
英名:common mallo
仲間:ゼニアオイ(学名:Malva sylvestris var. mauritiana)
原産:ヨーロッパ
性状:多年草
草丈:~90cm
花期:5~7月
↓ウスベニアオイはゼニアオイの基になる種で、日本には江戸時代に渡来したという。つまりゼニアオイはウスベニアオイの変種または亜種とされている。ゼニアオイはヨーロッパ南部原産で、ウスベニアオイと同じ頃に渡来したと言われている。
共によく似ており区別が難しい。

↓茎は直立し、葉は互生する。葉は厚みのある円形で、基部は心形。円形の葉は掌状に5~7裂して長い葉柄がある。
花は葉腋につき、倒心形の花弁の縁が白く中央が赤紫色をした5弁花を数個付ける。萼片は5裂し萼片の基部に総苞片がある。
本種は茎に粗毛があるが、葉の切れ込みが浅いので、どちらとも判断できない。総称として属名の「ゼニアオイ」でも良し、母種名の「ウスベニアオイ」でも良いと思われる。植物学の世界は別として一般的に無理に区分する必要はない。


両者の違い
ウスベニアオイ
種子:無毛
茎:粗毛~長毛
花:淡紅色、白色
葉の切れ込み:深く裂ける
分布:ヨーロッパ、地中海
ゼニアオイ
種子:有毛
茎:無毛~粗毛
花:紫紅色(薄いものもある)
葉の切れ込み:浅く裂ける
分布:ヨーロッパ東部~南東部