分類:キキョウ科 キキョウソウ属
学名:Triodanis perfoliata
旧学名:Specularia perfoliata
別名:ダンダンギキョウ(段々桔梗)
英名:Venus-looking glass
原産:北アメリカ原産で、1930年代頃に野生化を確認
性状:一年草
草丈:30~80cm
花期:夏(5~7月)
仲間:
ヒナキキョウソウ
↓帰化植物であるが、東北以南に分布し、道ばたや荒れ地、草地などに生育している。茎は直立し根元で少し枝分かれし、
高さは30cm程度の場合が多い。花を開かないまま種子をつくる閉鎖花もつけるので繁殖力は旺盛である。
花は、下のほうから、段々に咲きながら上ってくる。下部の葉腋には、閉鎖花が付き、開花しないで、結実する。
やがて咲きあがると、通常の開放花を、葉腋に2~3個咲かせる。
花は青~青紫色で、花冠の直径は15ミリ前後、花冠の裂片はヒナキキョウソウよりもやや幅が広い。
開放花の萼片は5枚、閉鎖花では萼片が3または4枚が多いが5枚のこともある。雄しべは5本、雌しべは1本、花柱の先は3裂する。

↓種子が成熟した頃に果実の側面に窓が開き、風に揺られて種子が転がり出る。
茎には角ばった数本の明瞭な稜があり、稜には毛が生えている。
葉は無柄で互生し、基部は茎を深く抱き、円形から広楕円形で鋸歯がある。少し離れて同じように茎を抱き、段々になって葉がつく。
長さは約15ミリで、両面脈上に疎らに毛がある。


雄性先熟:キキョウと同様に、咲き始めは、雌しべの柱頭は閉じたままで、周りにある雄しべの葯が裂開し花粉を出す。やがて雄しべは外側へ倒れ、その後、真ん中に立っている雌しべの柱頭が開き始め、別の花の花粉を受粉する。