分類:イネ科 スズメノヒエ属
学名:Paspalum dilatatum
別名:ダリスグラス
原産:北アメリカ。昭和45年以降に渡来し帰化。
分布:関東以西の太平洋岸側の暖地
性状:多年草
草丈:80~120cm
花期:6~10月
仲間:スズメノヒエ、スズメノコビエ、タチスズメノヒエ、アメリカスズメノヒエ
↓関東以西の道端や畦道、空地や野原などに良く生育している。夏から秋に茎の先に穂をつける。種子や地下茎で繁殖する。
茎(イネ科では稈という)は叢生し、細くて堅く、平滑で無毛。斜上し、長さ7~10cmの花序(穂)を4~8本開出する。
葉は細長い線状披針形で、表裏共に無毛。葉鞘の口部の葉耳外縁に長い毛があるが、葉鞘はほぼ無毛でざらつかない。

↓小穂は、穂軸の下側に3~4列に並んで密に付く。穂軸の根元には長毛が有る。
小穂は緑色の楕円形で長さ約3mm、先が少し尖り、縁(へり)に開出した白い長毛が生える。
両性の小花1個からなり、開花すると黒紫色の雌しべの柱頭と、黒紫色の雄しべの葯が目立つ。



参考:よく似ているスズメノヒエは、茎・葉の表裏・葉鞘など全体に軟毛があり、円形の小穂が2列に並ぶ。
雌しべの柱頭は黒紫色だが、雄しべの葯は黄色である。