分類(APG):マメ科 シバハギ属(以前はヌスビトハギ属に分類)
学名:Desmodium paniculatum
和名の由来:荒地にも育つヌスビトハギの意味
仲間:ヌスビトハギ、アメリカヌスビトハギ、イリノイヌスビトハギ
原産:北アメリカ。昭和15年(1940年)に初めて確認された。
性状:多年草
草丈:50~100cm
花期:8~10月
↓日本各地に分布し、道端や空地、荒地など在来種のヌスビトハギよりも明るいところに生育し、繁殖力が強い。
茎は根元が木質化し、直立または斜上してよく枝分かれし、茎や花軸、葉など全体的に毛が多い。茎は赤みを帯びている事がある。
<右画像:nekocchi1122さんのご提供>

↓晩夏から初秋に茎頂に円錐花序、葉腋に総状花序を上向に出し、青紫色の蝶形花を咲かせる。花はヌスビトハギ(5mm)より大きく長さ8mmぐらいで、花弁は5枚、丸みを帯びて大きいのは旗弁といい、黄緑色で長楕円形の斑紋が2個ある。

↓花は一日花で数日後には、3~6個にくびれた扁平な果実(節果)ができるがくびれは深くない。在来のヌスビトハギは普通2つに別れ、くびれは深い。一つの小節果は長さ約6mm、熟すと節が茶色になり、節から容易に千切れる。
果実表面には先が曲がった細かい短毛が密生していて、触るとざらざらしていて、衣服などによくひっつく。俗に「ひっつき虫」と言われるものの一つである。

↓茎に3枚の小葉がついた複葉(3出複葉)をつけて互生する。小葉は細長い倒卵形で長さ5~8cm、葉の先は尖らず、やや丸い。葉の両面に短い毛が生えているが、表面は毛が少なく、裏面は毛が多い。茎や花軸、葉など全体的に毛が多い。
<左画像:nekocchi1122さんのご提供>
